よくあるご質問FAQ
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ご購入について
Q.特別料金払うので納期短縮できませんか?
A.
弊社ではご注文いただいた順に生産計画を立てて順次生産を行っております。
特別料金などをいただいて優先するといった対応は行っておりません。
何卒ご了承お願いいたします。
Q.対応している運送会社を教えて下さい
A.
2020年4月時点で利用している運送会社と簡単な特徴と利用方法を明記しています。
・西濃運輸カンガルー便 中・大型荷物の出荷
・ヤマト運輸(クロネコヤマト) 小・中型、個人向け荷物の出荷
・佐川急便 大型、大型荷物の代引き対応時(送料割高)
・日本郵便 小型、定形、伝票などの書類郵送
・日本通運 大口荷物の出荷
・福山通運 一部メーカー直送時
・松岡満運輸 北海道向け荷物の出荷
・飛騨運輸 愛知、岐阜などの特定地域への出荷
・DHL 国外向け(国際宅配便)
その他、ご指定があれば対応可能です。
お気軽にご相談ください。
Q.出荷まで何日かかりますか?
A.
サイズ・数量・時期によって多少前後するため、あくまで目安となります。
※製品在庫がある場合の日数となります。
容器・BOXなどの成形品全般 = 受注後 1-3営業日
球・特殊容器 = 受注後 2-5営業日
板・カット加工品 = 受注後 3-5営業日
加工用ブロック本体 = 受注後 2-5営業日
造形品(無塗装) = 受注後 15-40営業日(規模・数量によります)
塗装・コーティング = +10-15営業日
その他仕入れ品 = メーカー規定により都度ご確認。
新規金型成形品 = 受注後 40-50日程度
※各種在庫不足・受注生産品の場合は別途お打ち合わせとなります。
Q.御社製品はホームセンターとかで販売していませんか?
A.
2020年3月現在ホームセンターさんでの販売はございません。
Q.届け先を運送会社の営業所止めにすることはできますか?
A.
対応しております。
弊社では西濃運輸・ヤマト運輸・佐川急便で配送しています。
お客様の上記3社最寄り営業所をお知らせいただければ対応いたします。
Q.梱包方法の指定はできますか?
A.
A.「可能です。※形態によっては別途費用がかかる場合があります。」
通常ですとナイロン2重袋、プチプチ、ダンボールなどで梱包しておりますが、
ご要望があれば可能な限り対応するようにしております。
Q.継続して使う特注品を在庫してもらえないですか?
A.
Q.「継続して使う特注品の発泡スチロールを在庫してもらえないですか?」
必要な時にすぐ入荷できるようにしたいと思っています。
A.「通常ですと特注品(オーダーメイド品・受注生産品など)の在庫はお断りしております。」
ただし、事前にお支払いをいただいた分を一定期間在庫として保管するなどの対応は
ご相談のうえお受けしている事例もございます。
Q.お見積のメール(またはFAX)の内容の有効期間(期限)はいつまでですか?
A.
発行(配信)より1ヶ月間です。
・FAXまたはPDFでのお見積書の場合:発行日より1ヶ月間
・メール文書でのお見積りの場合:メール配信日より1ヶ月間
※○ヶ月有効なお見積書が欲しいといった場合はご相談ください。
Q.壊れた(壊れてた)場合の保証はありますか?
A.
1)配送中の事故や不良品などの場合
商品の品質については万全を期しておりますが、万一商品が破損・汚損
していた場合、ご注文と内容が異なる場合は到着後7日間以内にご連絡ください。
返品・交換をさせていただきます。(送料は当社が負担いたします。)
2)お客様のご都合による場合(お客様が持ち運び中や使用中の破損)
誠に申し訳ございませんが保証できません。
但し、容器の未開封・未使用品の場合はご相談ください。
(この場合は送料などお客様にご負担いただくことがあります。)
※到着後8日間を過ぎた場合や一切の保証をお受けできません。
何卒ご了承お願い致します。
Q.電子マネーでのお支払いは可能ですか?
A.
当サイトでは電子マネー決済には対応しておりません。
何卒ご了承お願い致します。
Q.お見積メールに記載されている「納期約○日間」は、営業日での日数ですか?
A.
土日祝を含めない営業日による日数です。
あくまでも目安として表記していますので、多少日程は前後致します。
◎納期表記は主に下記3パターンで表記しております。
■お振り込み確認後の発送の場合
『お振込み確認後 約○○日間』
ご入金が確認できてから商品生産・発送となります。
■代金引換の場合
『受注後 約○○日間』
ご注文いただいた段階で商品生産・発送の手配を行います。
■着日指定がある場合など
『納期 ○○月 ○○日 ※○○日○○時までにご入金下さい。』
『納期 ○○月 ○○日 ※○○日○○時までにご注文ください。』
【注意事項】
※北海道・沖縄・離島など一部地域の納期について
配送において出荷から到着まで通常より日数がかかる場合、表記された日数より長引く場合がございます。
※祝日について
表記された日数には祝日は含まれておりません。
※大雪や台風などの災害時について
不測の事態において表記された日数より遅れることがございます。
何卒ご理解の程お願い致します。
Q.商品の在庫を知りたいのですが、サイト上で確認できますか?
A.
商品の在庫につきましてはサイト上で確認することができません。
大変お手数をお掛け致しますが、Tel・またはメール等でお問合せください。
※在庫があるのは既成の箱(容器)と球・半ワンの一部商品みとなります。 オーダーメイドのカット加工品や円柱・円すいなどは受注生産となりますので ご注文いただいてからの生産となります。 何卒ご了承お願い致します。
その他ご不明な点がございましたらお気軽にご相談下さい。
Q.代金引換について詳しく教えてください
A.
代金引換は、商品お受け取りの際に運送会社ドライバーの指示に従って、メールにてお知らせした金額をお支払いください。
【注意】
・オーダーメイド商品や宅配160サイズを上回る商品に関しましては 代金引換でのお支払いはできません。
・離島など一部地域で、代金引換が可能な運送会社が対応できない場合も ございます。
・代金引換の場合は、運送会社より発行される伝票の控えが正式な領収書となります。そのため、配送先のご名義が領収書の宛名となりますのでご注意下さい。
※宛名変更や弊社名義の領収書が必要な場合は別途ご相談下さい。
・お支払総額が10万円を超える高額な場合などで、銀行先振込でのお支払いをお願いすることがございます。何卒ご理解の程お願い致します。
Q.お支払い方法は選べますか?
A.
基本は『銀行先振込』『代金引換』の2つとなります。
但し、オーダーメイドの商品に関しましては『銀行先振込』のみとなります。
また、宅配サイズが160cm(タテ+ヨコ+高さ)を超える場合に代金引換便が利用できません。
詳しくはご相談下さい
Q.発注はどうやってするの?
A.
まず必ず御見積をさせていただきます。
その後、金額をご確認のうえご発注お願い致します。
【メールの場合】
お見積連絡後、メールで下記内容のご発注メールをご連絡ください。
■ご発注する旨
(例)「この内容で発注します」
■ お届け先の内容
ご住所・電話番号・会社名(個人の場合不要)・ご担当者様
■商品内容
品名・規格・数量・単価
※お見積メールのコピーが便利です。
【FAXの場合】
お見積連絡後、FAXで下記内容のご発注FAXをご連絡ください。
■ご発注する旨
(例)「この内容で発注します」※見積書に手書きで可
■お届け先の内容
ご住所・電話番号・会社名(個人の場合不要)・ご担当者様
■商品内容
品名・規格・数量・単価
※御見積書に手書きで「発注書」と書くだけでも大丈夫です。
Q.お振込み先はどこに載っていますか?
A.
ご発注のメール・FAXをいただきました際に ご返信という形でご連絡させていただきます。
発泡スチロールの特性・性能について
Q.発泡スチロールの熱伝導率とは?
A.
発泡スチロールの熱伝導率とは、「熱の伝わりやすさ」を表しており、
熱伝導率が高いほど熱が伝わりやすく、低いほど伝わりにくくなります。
単位は「W/m・K」で、物体の厚さ1m、温度差1℃当たりの熱の移動量を表しています。
断熱材では限りなく0に近いほど断熱性能が高いことを表します。
数値が異なる場合でも発泡体製品の厚みを増やすことで、断熱性能を高めることが可能です。
Q.発泡スチロールの架橋とは?
A.
発泡スチロールの架橋とは、原料のポリマー同士を連結し物理的・化学的に性質を変化させる反応のことです。
材料の製法の一つと考え、電線架橋・化学架橋などの名称により、材質の質感が変わることが一つの特徴であり、
架橋することにより原料に更なる効果(耐薬品性等)をもたらすことがあります。
Q.発泡スチロールの独立気泡とは?
A.
発泡スチロールの独立気泡は気泡のつながりがないため、水分や空気を通しにくく、
気泡の中の空気も抜けにくい性質があります。
そのため、独立気泡のウレタンフォームはパッキン材やタイヤのチューブ、水泳補助用具などにも使われます。
Q.発泡スチロールの連続気泡とは?
A.
発泡スチロールの連続気泡は中の気泡が繋がっているため、水分や空気を通しやすい性質があります。
そのため、洗剤などの泡立ちがよく、保水力も高いため、洗浄用のスポンジや水耕栽培用のスポンジ
として使われています。
Q.発泡スチロールの圧縮応力とは?
A.
発泡スチロールの圧縮応力とは、圧縮力(物をつぶす方向の力、引張力の反対)を加えた時、
部材内部に生じる力(内力)です。
ある物体に対して、圧縮方向に力(荷重)をかけた際、その外力のことを圧縮荷重と呼びます。
この圧縮荷重は言葉の通り荷重であるため、その単位は「N(ニュートン)」や「kgf(キログラム重)」で
表します。
一方で、応力とは単位面積あたりの荷重のことであるため、圧縮荷重の単位は普通の圧力と同じ
「Pa(パスカル)」で表現することができます。
よって圧縮応力と圧縮荷重の換算(変換)としては、圧縮応力=圧縮荷重÷面積で求める値で
単位は「kpa」で表し、数値が小さい程柔らかい傾向にあります。
Q.発泡スチロールの見かけ密度とは?
A.
発泡スチロールの見かけ密度とは、発泡体1㎡又はあたりのフォームの重量(kg)のことです。
密度の値が小さくなるほど空気を多く含むため、フォームは軽く、柔らかくなります。
※「g/㎤」で表すこともあり、「JIS K 6767」の考えに基づいたものであるため、
他の試験規格では、見かけ密度の定義が異なる場合があります。
Q.発泡スチロールの硬度による違いとは?
A.
発泡スチロールの硬度による違いとは、発泡スチロールの一番硬い数値を100とした場合、
比較するとどれくらいの硬さか(もしくは軟らかさか)を数値で表しています。
例えば硬度10°の場合は人の肌程度をイメージしてください。
測定方法により硬度の数値が変わる為、詳しい基準が必要な場合はお問い合わせください。
Q.発泡スチロールの倍率による違いとは?
A.
発泡スチロールの倍率による違いとは、大きく発泡された発泡スチロールは気体の比率が大きく軽くなり、小さく発泡された発泡スチロールは気体の比率が小さく重くなります。原料によって同じ発泡倍率でも硬さや弾力強度などが異なりますが、倍率は一般的に高い(数字が大きい)ほど柔らかく、倍率が低い(数字が少ない)ほど硬く感じます。
Q.発泡スチロールの導電性とは?(帯電防止との違い)
A.
発泡スチロールは基本絶縁体(電気を通さない)成員ですが、導電性を持つものは、発生した静電気を導電して
外へ逃がすことが出来る素材です。
また帯電防止との違いは、両方とも電気を通しますが、電気が抜けてゆくスピードの違いをイメージしてください。
帯電防止はゆっくりと(数十秒かけて)導電性は素早く(数秒~十数秒)抜けていきます。
また電気抵抗値の違いは、抵抗値10¹~10⁵程度が導電性、10⁹~10¹¹程度が帯電防止となります。
Q.発泡スチロールの耐溶剤性とは?
A.
発泡スチロールの耐溶剤性とは、塗膜が溶剤に浸っている状態でも変化しにくい性質のことを言います。
塗膜の耐溶剤性の評価は、評価対象を規定の溶剤に浸し、所定の時間が経過した後に、
塗膜の変化(ふくれや割れ、はがれ、色、つや、溶け出し)、溶剤の外観変化を確認し、評価を行います。
Q.発泡スチロールの耐薬品性とは?
A.
発泡スチロールの耐薬品性とは、酸、アルカリ、有機溶剤などの各種薬品に(設備の表面が)接しても、
溶解、浸食されたり、ダメージ的な反応が無いことを指します。
Q.発泡スチロールの対候性とは?
A.
発泡スチロールの対候性とは、自然環境下、紫外線や風雨などで劣化しにくいかを表し、
測定方法として、特定の条件で一定期間(30日~)天然光などにさらして、圧縮強度や弾性率などの変化を測定します。
その差が低い物を対候性が強いとします。
多くの発泡体は紫外線に弱い為、使用環境などが野外の場合は、製品情報をご確認ください。
Q.重量物を載せた場合どの程度圧縮されるのか?
A.
重量物を載せた場合どの程度圧縮されるのかは、圧縮応力(kPa)の数値をもとに想定することが可能です。
例えば質量1,000kgに働く重力が9.8Nを軸に計算します。
質量(kg)×9.8N÷力を受ける面積㎡(メートル×メートル)Pa÷1000=kPa
で表すことができ、例えば数値が「500kPa(25%圧縮応力)」とあれば、
厚み10㎜→7.5㎜にするには、500kPaの上からの圧力が必要と計算することが出来ます。
※実使用上はその他の数値も加味した判断が必要となります。
Q.発泡スチロールの止水性とは?
A.
発泡スチロールの止水性は、試験片(T10㎜×W10㎜)をセットして圧縮率ごとに漏水がないか、
水深100㎜にしたときまでの時間を測定します。
圧縮率毎に水漏れの有無を確認し、「〇」「△」「✕」で評価を行います。
※圧縮率は20%だとT10㎜→8㎜となります。
※「〇」30分以上水漏れなし、「△」10分以上30分未満に水漏れあり、「✕」10分未満に水漏れあり
Q.発泡スチロールを溶かす液体はなんですか?
A.
発泡スチロールは柑橘類(レモンやオレンジなど)の皮に含まれる
リモネンという成分に触れると溶けてしまいます。

「なんで溶けるの?」という質問をよくいただきます。
それは発泡スチロールの化学構造がリモネンの化学構造とが
よく似ているため分解されてしまうとされています。
〔発泡スチロール(ポリスチレン)の化学構造〕
リモネンの他にアセトンやベンゼン・トルエンなどでも発泡スチロールは溶けます。
特にアセトンがよく溶けるとされています。
ネットでも購入可能ですので興味がある方は溶かして見てください。
Q.発泡スチロールの膨らむ様子は見れますか?
A.
工場では大型の機械で一気に発泡させてしまうため、膨らむ様子ははっきり見えません。
そこで、見やすいように簡易的な方法で原料の膨らむ様子を動画にしました。
Q.発泡スチロールの熟成って何をするの?
A.
原料ビーズに蒸気を当てて膨らませる予備発泡(第一次発泡)直後の発泡粒内部は
100℃に近い飽和蒸気が存在していて、温度が下がるにつれて圧力が急激に低下し
大部分は凝縮して水に戻っていき減圧状態となります。
熟成の工程では、減圧状態を粒内部への空気の浸透によって常圧に戻し、
内部の水分を揮散させています。
熟成の期間は通常ですと丸1日行う、1日熟成の工場が多いとされています。
熟成がしっかりされていないと、成形時に融着不良や外観が悪くなるなどの影響があり、
製品の品質に直結する重要な工程となります。
Q.発泡スチロールはどうして膨らむの?
A.
膨らませる前の発泡スチロールは原料ビーズと呼ばれる透明のビーズになっています。
この原料ビーズの主成分はポリスチレン(スチロール)ですが、種類に応じて2~7%程度の
発泡剤等が含まれております。
この原料ビーズを加熱すると発泡剤の気化が起こり、同時に蒸気がビーズ内に浸透していき、
膨張して膨らんでいきます。
こうして発泡スチロールは発泡(膨らむ)しています。
Q.香り付きの発泡スチロールは作れますか?
A.
発泡スチロールに予め香りを付けた状態で出荷したいとのことで
この様なご質問を受けたことがあります。
発泡スチロール自体に香り付けすることは難しいですが、
表面に香りを発する成分を塗布するなどしての香り付けは可能です。
なお、発泡スチロールを構成する空気中に希望する香り成分を入れる
といったことは、やったこがないのでできるかどうか不明です。
香り付けとは異なりますが、消臭効果が期待できるということで竹粉を
原料に混ぜて成形するという方法を実験した例があります。
弊社でも竹粉入発泡スチロール開発に関わっておりましたが、
生産コスト、実際の効果を確認した結果、ほとんど需要が見いだせない
ということで現在も商品化には至っておりません。
Q.みかんを保存するのに入れたら表面が少し溶けました
A.
みかんの皮に含まれるリモネンという成分により、発泡スチロールが溶ける場合があります。
そのため出荷はダンボール梱包されていることが多いです。
保存するのにも発泡スチロールは不向きですのであまり入れない方が良いです。
どうしても入れたい場合は新聞紙などを敷いて、直接発泡スチロールに触れないようにしてください。
発泡スチロールの材質について
Q.どれくらいまで曲げられますか?
A.
A.発泡スチロールの条件によって異なるため保証値などの提示ができないため
明確にどれくらいまで曲げられますということをお伝えするのが難しいです。
この素材であれば通常の発泡スチロールより曲げ強度が高いです。
といった表現は可能です。
◆下記条件によって曲げ強度に差がでてきます。
・形状(板状、角材、円柱など)
・厚み
・倍率(硬さ)
・原料の種類
・成形条件(粒同士の融着具合など)
※ご使用方法や形状などをもとに都度ご相談いただければと思います。
Q.表面の丸い凹凸は何?
A.
発泡スチロールの表面についている丸い凹凸ですが、下記画像の丸い凹凸のことであれば
“原料注入口”と“押出ピン”の跡になります。
・原料注入口=予備発泡した発泡スチロールの粒を型に流し込んで充填するための注入口となります。
成形する製品の大きさによって注入口の大きさ、設置位置などが異なります。
・押出ピン(エジェクタピン)=金型成形した発泡スチロールを金型から取り出すため、
製品を後ろから押し出すためのピンの跡になります。
可能な限り痕跡を目立たせないようにする方法もありますが、
成形サイクル(生産スピード)が悪くなり、全体的にコストが上昇します。
Q.発泡スチロールはRoHS指令(10物質)適合品ですか?
A.
Q. 発泡スチロールにRoHS指令「有害物質の使用に関する制限」による有害10物質が
含有されていないことを示す資料はありますか?
A. RoHS指令では下記の10種について使用を禁止しており、発泡スチロールに含有がないことを証明する
証明書があります。
お問合せいただければ提出させていただきます。
(※弊社の発泡スチロールをご利用いただいたお客様に限ります。)
■規制10物質
・鉛
・水銀
・カドミウム
・六価クロム
・PBB(ポリブロモビフェニル)
・PBDE(ポリブロモ臭化ジフェニルエーテル)
・DEHP(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)
・BBP(フタル酸ブチルベンジル)
・DBP(フタル酸-n-ブチル)
・DIBP(フタル酸ジイソブチル)
Q.発泡スチロール箱が水漏れする原因は?
A.
発泡スチロールの表面を間近で見ると分かるのですが、
細かい粒の集合体になっています。
下のイメージは極端な図ですが、粒と粒の間にどうしても微小な隙間が生じます。
この隙間に液体が入り込んでいき、いずれ外側に漏れ出てきます。
表面に特殊なコーティングを施すことで、内部に液体が染み込むのを防ぐ方法がありますが、
高コストになりますので、通常ですとそういった処理を施すことはありません。
水生生物の育成用に発泡スチロール箱に水を入れて使われている方もおられますが、
箱の厚みや品質によっては2-3日で水漏れすることがございます。
私どもとしては、そういったご使用方法は推奨しておりませんので、
くれぐれもご注意下さい。
■関連情報
Q.発泡スチロールに水が染み込むって本当?
A.
長期間水などの液体を入れたり、発泡スチロールを浮かせておいたりすると水が染み込みます。
金型で成形された魚の箱でも徐々に水が染み込んで、いずれは水漏れを起こします。
なお、金型で成形された発泡スチロールは表面にスキン層と呼ばれる透明の皮膜が形成されますので、
水が染み込みにくくなっています。
ところが、ブロックから切り出した発泡スチロールの場合は、スキン層が形成されませんので、
水が染み込みやすくなってしまいます。
●画像は発泡スチロールの表面イメージです。
わかりやすいように緑色で表現している部分が皮膜にあたります。
そのため、特注で発泡スチロール箱を作る際は、ブロックから切り出して製作することになりますので、
液漏れ対策として表面に皮膜を作るコーティングが必要になります。
詳しくはご相談ください。
■関連情報
Q.みかん等を巻いてる白い網目の発泡はなぜ溶けないの?
A.
発泡スチロールはみかんやレモンなどの柑橘類の皮に含まれる
リモネンという成分によって溶けるというのをご紹介しております。
そのため、なんで溶けないの?!と思われるでしょう。
果物などに巻いている白い網目状の発泡は、正式にはフルーツキャップと言って
耐薬品性に優れた発泡ポリエチレン製になっています。
見た目は発泡スチロールと見分けがつかないと思います。
これ発泡スチロールだよね?と思ったら発泡ポリエチレンだったということが
私たち発泡スチロールメーカーの者でも時々あります。
発泡ポリエチレンは高コストな素材ですが、耐油・耐薬品性などに優れており
発泡スチロールではちょっと厳しいかな?といった用途で活躍しています。
ちなみに、発泡ポリエチレンは松原産業でも取り扱いがありますので、
お気軽にご相談ください。
◆当Webサイト よくある質問コーナーより
Q.カップ麺の容器も発泡スチロールですよね?
A.
種類・メーカーによりますが、発泡スチロール製のカップ麺容器もございます。
似たような物だと、かき氷や機内食などでのコーヒーを入れる容器も発泡スチロール製の物があります。
これらの発泡スチロールは「カップグレード」と呼ばれる専用の原料で生産されています。
片手で持つことなど想定されていますので肉厚が薄く、発泡粒の粒径が細かいのが特徴です。
水漏れしないように厳しい品質が求められ、生産・設計には豊富な知識、経験、技術が必要になります。
Q.積層貼り合せ品(積層品)って何?
A.
積層貼り合せ品は、発泡素材によっては厚みが薄い物もありますので
希望する厚みにするため板状の物を幾重にも積み重ねて貼り合わせることがあります。
そういった状態の物を積層貼り合わせ品(または積層品)と表記しております。
Q.発泡スチロールをさらに膨らませることは可能?
A.
Q. 手元にある発泡スチロールをさらに膨らませて大きくすることは可能か?
A. 成形後の発泡スチロールをより膨らませるということは難しいです。
温度による膨張で一時的に大きくすることは可能ですが、冷めることで膨張が収まってくるため、
大きさは元に戻るかより小さくなる場合もあります。
発泡スチロールは細かく区切られたセルに入った空気で構成されていますが、
より膨らます方法としてはこのセルを増やすか、セル内の空気量を増やすかということになりますが、
セルを増やすことは基本的にできません。
また、セル内の空気を増やすにしても、細かすぎて各セル内の空気を増やす方法がなく
1つ2つセル内の空気を増やしたところで、それほど大きくもなりません。
Q.香り付きの発泡スチロールは作れますか?
A.
発泡スチロールに予め香りを付けた状態で出荷したいとのことで
この様なご質問を受けたことがあります。
発泡スチロール自体に香り付けすることは難しいですが、
表面に香りを発する成分を塗布するなどしての香り付けは可能です。
なお、発泡スチロールを構成する空気中に希望する香り成分を入れる
といったことは、やったこがないのでできるかどうか不明です。
香り付けとは異なりますが、消臭効果が期待できるということで竹粉を
原料に混ぜて成形するという方法を実験した例があります。
弊社でも竹粉入発泡スチロール開発に関わっておりましたが、
生産コスト、実際の効果を確認した結果、ほとんど需要が見いだせない
ということで現在も商品化には至っておりません。
Q.発泡スチロールは消毒されているの?
A.
発泡スチロールは製造工程において自然と消毒された状態になっています。
消毒方法として煮沸という手法があります。
対象物を熱湯(100℃)に5分以上浸すことで殺菌する方法です。
発泡スチロールの場合は製造過程で100℃以上になる高温スチーム(蒸気)を当てる工程があります。
金型内部は5分程度(形状・倍率よって時間が異なる)100℃以上の状態が続きますので、
自然と煮沸消毒に近い状態になり殺菌されます。
なお、殺菌処理するための工程ではなく、発泡スチロールの製造において必要な工程になっています。
そのため、工業用だし殺菌処理の工程なんていらないよ!工程を短くすれば安くなるよね?
と思われるかもしれませんが、この工程を外すことはできません。ご了承ください。
Q.発泡スチロールの粒の大きさが違うのはなぜ?
A.
発泡スチロールの粒の大きさが違うのは、原料の違いもありますが、
発泡倍率による違いもございます。
原料の違いとして、小粒ビーズといった小さな粒径にしか発泡しない物もあれば、
逆に大きく膨らむ物もございます。
また、同じ原料でも倍率が低いと粒径も小さくなります。
Q.「F☆☆☆☆」という表記はどういう意味ですか?
A.
住宅に使われる建材の中で、ホルムアルデヒドの発散量が
最も少ないランク(等級)であることを証明するマークです。
ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質の一つとされており、
規制によりその発散量を下回らないと住宅用建材として使用できません。
Q.色がまだらな発泡スチロールは作れませんか?
A.
塗装や色違いの発泡スチロールを切り貼りするなどして
まだらな色を表現することは可能ですが、
発泡スチロール自体にまだら色をつけることはできません。
色付き発泡スチロールについては1色のみで混ぜることはできません。
Q.黒色の発泡スチロールで箱を作れますか?
A.
条件によっては製作可能です。
食品用容器の金型成形の場合、黒色原料での成形はお受けしておりません。
カーボン原料を使用しており、食品衛生法に抵触するためお断りしております。
オーダーメイドで箱型に作ることは対応しておりますが、液体などを入れるのは難しいです。
また、原料の成分が水生生物に影響を与える可能性があるということで、
そういった使用用途の場合はお断りしております。
Q.原料は国産ですか?輸入ですか?
A.
Q.「発泡スチロールの原料は国産ですか?輸入ですか?」
松原産業で生産される発泡スチロールの原料につきましては
「すべて国産の原料を使用しています。」
以前は輸入原料も使用したことがございますが、
現在はすべて国産原料です。
発泡スチロールの加工について
Q.ポジショニングブロックは作れますか?
A.
Q.レントゲンやCTスキャンの際に体を固定するポジショニングブロックという
器材があるのですが、それを発泡スチロールで作ることは可能ですか?
A.可能です。製作した実績がございます。
過去に病院のレントゲン技師さんなどからご依頼をいただいて製作した実績があります。
形としては単純な四角形や三角形から、頭部に合わせた円形のくぼみのある枕のような形など
様々な形状に対応しております。
Q.分割貼り合わせの箱ってどういうこと?
A.
「特注サイズの発泡スチロール箱をお願いしようと思って見積依頼したら
”分割貼り合わせ品”と記載されていました。どういう意味ですか?」
特注サイズの箱を製作する場合に、大きいサイズですと板を貼り合わせて製作することになります。
板状の分割したパーツを貼り合わせ(接着)して製作するため、分割貼り合わせ品と呼んでいます。
具体的なイメージのため画像を用意しました。
1枚目の画像のような板を組み合わせて箱にしていきます↓
貼り合わせで製作した発泡スチロール箱だとどうしても隙間ができますので
液体を入れる場合にはコーティングが必要となります。
ご注意下さい。
Q.発泡スチロールの溶けしろって何?
A.
発泡スチロールブロックからお好みのオーダメイド寸法にカット加工を行っておりますが、
カット方法は熱線(ニクロム線)で発泡スチロールを溶かしてカットしています。
そのため、200mmの物を半分にカットすると、100mmの物が2個できるのではなく
溶けてしまった分小さくなり、198~199mmの物が2個できあがることになります。
これを「溶けしろ(溶接代)」と呼んでいます。
Q.加工された発泡スチロールの断面の違いについて
A.
加工された発泡スチロールの切断面は加工方法によって異なってきます。
・無加工状態の表面だと金型成形によるスキン層という表面になっています。
・熱線加工だと表面が多少でこぼこした感じになります。
・振動カッターなどの刃物で切断した場合は、フラットな表面に仕上がります。
・エンドミル(切削加工)の場合は歯の細かさによっては
刃物で加工されたような断面になります。
・表面処理した場合、熱線加工した断面でも表面研磨などで処理を行うと
フラットな仕上がりにすることが可能です。
他にも様々な方法がありますので、お気軽にご相談ください。
Q.分割なし(一体型)でできる最大サイズは?
A.
最大の発泡スチロール加工用ブロックの原反が2000×1000×500mmとなっております。
そのため、範囲内のサイズであれば一体型が 可能となりますが、加工方法によっては
最大加工範囲(加工できる大きさ)があるため上記サイズ内であっても分割になる場合があります。
どうしても分割なしでというご要望の場合、寸法精度や見た目(仕上がりの表面など)を
気にしないといった条件であれば対応可能なこともございます。
詳しくはお気軽にご相談ください。
Q.箱に付いているヒモはどうやって付けてるの?
A.
写真のようなヒモ付きの発泡スチロール容器(箱)についているヒモですが、
松原産業では手作業でヒモを通して結びつけております。
繁忙期になると社員総出でヒモを取り付ける作業を行うのが風物詩となっております。
Q.積層貼り合せ品(積層品)って何?
A.
積層貼り合せ品は、発泡素材によっては厚みが薄い物もありますので
希望する厚みにするため板状の物を幾重にも積み重ねて貼り合わせることがあります。
そういった状態の物を積層貼り合わせ品(または積層品)と表記しております。
Q.一般家庭にある道具で発泡スチロールを切る方法を教えて
A.
発泡スチロールの寸法(特に厚み)によりますが、薄い物ならカッターナイフでもカット可能です。
厚みがある場合はノコギリなどで切れないことはないですが、
やはりニクロム(熱線)カット機を使用するのが無難です。
Q.発泡スチロールに文字やデザインの印刷は可能ですか?
A.
デザインや印刷範囲によっては外注で対応可能な場合もございます。
まずは内容についてご相談ください。
Q.発泡スチロールで作る文字について、字体い・サイズ指定は可能ですか?
A.
A.「対応可能です。」
オーダーメイドとなりますので都度お問い合わせください。
Q.黒色の発泡スチロールで箱を作れますか?
A.
条件によっては製作可能です。
食品用容器の金型成形の場合、黒色原料での成形はお受けしておりません。
カーボン原料を使用しており、食品衛生法に抵触するためお断りしております。
オーダーメイドで箱型に作ることは対応しておりますが、液体などを入れるのは難しいです。
また、原料の成分が水生生物に影響を与える可能性があるということで、
そういった使用用途の場合はお断りしております。
Q.一度受け取った発泡スチロールを送り返して再加工してもらえますか?
A.
A.「対応しております。」
※加工内容によっては最初から製作したほうが低コストな場合や、加工が難しい場合もございます。
Q.どれくらいの大きさの物が作れるの?
A.
発泡スチロールの加工用ブロックは最大で2400×1200×420mmのかたまりがあり、
それらをパーツとして組み立てることで無限大の大きさの物を作る事が可能です。
20m近いロボットアニメの実物大模型やお城の舞台なども作られた実績があります。
設計次第ではもっと大きな物も作れます。
発泡スチロールの用途について
Q.発泡スチロールで鋳物作る方法について
A.
発泡スチロールで作った模型を使用して鋳物を作る方法のことをフルモールド鋳造法とよんでいます。
一点物の金型などの生産によく用いられる鋳造方法です。
鋳造用の砂の中に発泡スチロール模型を埋め込み、砂が固まったら溶湯を流し込んでいきます。
発泡スチロールは溶湯によって燃焼気化して消失します。
消失した模型形状でできた空洞に溶湯を満たして鋳物ができます。
Q.ポンツーン(浮き桟橋)の浮体にしたい
A.
ポンツーン用に発泡スチロールが浮力材として使用されている実績があります。
例として、発泡スチロールブロックの外側に防水カバーを取り付けたり、
長期使用の場合は外側を鉄筋入り防水コンクリートで覆うなどして使われています。
発泡スチロールが浮力材として優れている点としては、中空ポンツーン(中身が空洞で空気が入っている)
物と違い、外側カバーなどの素材にひびが入ったり、破れたりした場合でも沈没する危険が少ないと
されていることです。
Q.FRPの芯材として使用できますか?
A.
下地処理を施してFRPの芯材に利用されている実績はございますが、処理作業に手間が掛かるため、
通常の発泡スチロールよりも溶けにくいグレードの原料や別の発泡素材を使用する場合が多いです。
弊社では発泡ピオセランという耐薬品性が高めの発泡素材をFRPの芯材用としておすすめしています。
(※必ず試作またはテストをしたうえでご利用ください。)
なお、発泡スチロールの場合どの様な下地処理を行うかについては専門ではありませんので
ご回答は控えさせていただきます。何卒ご了承お願いいたします。
Q.石膏の型取りに発泡スチロールは使用できますか?
A.
石膏の型どりに発泡スチロールが使用されている実績はあります。
特に大きな型取りをする際に使用されることが多いです。
Q.みかんを保存するのに入れたら表面が少し溶けました
A.
みかんの皮に含まれるリモネンという成分により、発泡スチロールが溶ける場合があります。
そのため出荷はダンボール梱包されていることが多いです。
保存するのにも発泡スチロールは不向きですのであまり入れない方が良いです。
どうしても入れたい場合は新聞紙などを敷いて、直接発泡スチロールに触れないようにしてください。
Q.椅子の芯材として発泡スチロールを使いたい
A.
発泡スチロールに直接座る等をすると、空気が抜けてへたる(へこんでくる)等しますので、
天面などに他の素材を貼って対策をしないと長期使用は難しいです。
短期イベントなどの一時的な利用の場合に、使い方に注意した上で利用されたことはあります。
Q.発泡スチロールを水に浮かべて上に乗りたい
A.
そういった使い方をされているケースはございますが、
弊社では設計などを行っておりません。
お客様ご設計の内容でオーダーメイド加工は行なえますが、
ご使用にあたっては自己責任でお願いいたします。
※ご使用方法を推奨するものではありません。
Q.窓にはめて断熱したいのですが効果はありますか?
A.
断熱効果はございます。
窓にピッタリはめることで冷気・暖気を遮断できます。
※隙間があったり、厚みが薄いと効果が弱まりますのでご注意ください。
Q.発泡スチロールの箱でメダカを育てたい
A.
冬場に水生生物を冬眠させないように、または熱帯魚を寒さから守るのに一時的に
発泡スチロールの箱に移動させて乗り切るといった使い方をされているケースがあります。
ただ、発泡スチロールの箱も長期間水を満たした状態だと吸水(水が染み込む)の可能性があります。
どの程度の期間耐えられるかにつきましては、箱の大きさ・厚み・水の量などによって差がでてくることと、
各種で試験をした実績がありませんので回答が難しいです。
何卒ご了承をお願いいたします。
Q.発泡スチロールの箱で野菜を作りたい
A.
植物の生育は可能です。
個人の方だけでなく、農家の方でもプランター代わりに発泡スチロールの箱を利用しているケースは見られます。
保温性があるため、温度変化に弱い植物には良いようです。
ただし、直射日光を受けると紫外線劣化を起こしますので、長期利用が難しいという点にご注意ください。
発泡スチロール全般について
Q.発泡スチロールのセルとは?
A.
発泡スチロールのセルとは、ラテン語で小部屋という意味を持ち、ウレタンフォームなどの
通気性を表すのに用いられます。
25mm角の中にいくつの小部屋があるかを数字で表しており、大きいほど通気性が良くなります。
Q.熱抵抗値(R)の求め方は?
A.
熱抵抗値(R)の求め方は、熱伝導率λ(W/(m・k))が異なる素材でも厚みを増すことによって
同じ性能とすることが可能で、その単位は熱抵抗値(R)となり、
熱抵抗値(㎡・K/W)=断熱材の厚さ(m)÷熱伝導率(W/(m・k))で求められます。
例えば熱伝導率が0.040W/(m・k)の50㎜の断熱材と0.050W/(m・k)の素材が同じ性能の素材を探す場合、
対象となる熱抵抗値(R)を0.05÷0.04=1.25㎡・K/Wで求め、その熱抵抗値の元、
熱抵抗値(㎡・K/W)×熱伝導率(W/(m・k))=断熱材の必要な厚さ(m)によって、
1.25×0.05=0.0625(m)で62.5㎜の材料が必要であると導き出すことが可能です。
Q.各種数値(倍率・比重・密度・質量)の求め方は?
A.
各種数値(倍率・比重・密度・質量)の求め方は、以下の計算式で求めることが出来ます。
お手持ちの素材が何かわからない場合、製品の重量と体積を求めることで数値化することが可能です。
▼倍率
(厚み(ミリ)×巾(メートル)×長さ(メートル))÷重量(kg)=発泡倍率
▼比重
重量(kg)÷(厚み(ミリ)×巾(メートル)×長さ(メートル))=比重
▼密度
重量(kg)÷体積(㎥)(厚み(メートル)×巾(メートル)×長さ(メートル))=密度
▼質量
密度(kg/㎥)×体積(㎥)=質量(kg)
Q.接着剤について
A.
発泡スチロールは接着が難しい素材です。
まず悩まれるのは接着剤の選定かと思います。
身近で市販されている接着剤だと溶剤を含んでいることが多いため発泡スチロールが溶ける場合が多いです。
そのため、無溶剤の接着剤を選ぶのが無難です。
接着剤に溶剤が含まれているかは箱などのパッケージに記載されている成分表で見分けられます。
無溶剤であれば『成分:○○樹脂(100%)』といった表記がされています。
『成分:○○樹脂(70%)溶剤(水30%)』といった溶剤が水のみで使用可能な物もあります。
※木工用ボンドなど
なお、瞬間接着剤については溶ける物が多いですが、
メーカーによっては発泡スチロール用に開発された物もあります。
Q.発泡スチロールは木型で成形することはできますか?
A.
A. 製造方法の都合により木型での成形はできません。
通常の発泡スチロール成形用の金型はアルミ製となっています。
発泡スチロールは成形において蒸気を型内に送り込む必要があり、
金型には細かい間隔でベントという蒸気を通す孔が開けられています。
また、表面にスキン層を形成するにあたり熱を型内の発泡スチロールに伝えることも
重要なため、少なくても熱を伝えやすい素材である必要があります。
Q.どれくらいの大きさの物が作れるの?
A.
発泡スチロールの加工用ブロックは最大で2400×1200×420mmのかたまりがあり、
それらをパーツとして組み立てることで無限大の大きさの物を作る事が可能です。
20m近いロボットアニメの実物大模型やお城の舞台なども作られた実績があります。
設計次第ではもっと大きな物も作れます。
Q.色のバリエーションは何種類?
A.
微妙な色の違い、青色でも濃い・薄いなど含めると100種類くらいのカラーバリエーションがあります。
よくある色だと、青、ピンク、緑、グレー、黒などがあります。
原料の染料の調整によっては増やすことも可能ですので一度ご相談ください。
Q.生肉などを直に入れても大丈夫?
A.
鮮魚、野菜などは直に入れられることが多いです。
鮮魚や野菜はパック包装等なしに、氷や冷水等と一緒に直に入れられて輸送されることが多いです。
生肉については、ブロックのお肉をいれている例があります。
基本的に問題はないのですが、一般の方に販売する場合、見た目や取り扱いのしやすさ、
長期保存や衛生面に配慮してパック詰めや袋詰をしたうえで入れていることが多いです。
Q.しぼんだ発泡スチロールを再発泡できますか?
A.
発泡させてからの物は再発泡できません。
発泡スチロールは粒内に含まれている発泡剤(ブタン、ペンタン) を加熱させることでふくらませています。一度ふくらませた発泡スチロールの場合、発泡剤がなくなっているめ 再度加熱したとしても再発泡することはありません。
発泡スチロールの粒は細かい部屋で仕切られており(独立気泡) 空気を注入するといったこともできません。
Q.発泡粒(発泡スチロールの粒)に色を塗ることはできますか?
A.
可能です。
ただし、塗装用の機械がないために手作業で塗ります。
そのため、少量(1kg程度)しか対応できません。
大量に必要な場合はご相談下さい。
Q.発泡スチロールはなぜ高い断熱性能があるの?
A.
発泡スチロールはその構造により高い断熱性能が得られています。
熱は「伝導」「対流」「放射」によって伝わります。断熱はそれらによる熱移動を防ぐことを言います。
「伝導」に対して、個体・液体・気体などを通して熱が伝わる現象で、 熱伝導性は個体→液体→気体の順に低くなります。発泡スチロールは全体の約98%が空気(気体)で構成されており、 この空気(気体)によって熱伝導性を低くすることができて 断熱効果を高めています。
「対流」に対して、温度のちがいによって水や空気が動いて熱が伝わる現象で、空気の場合は空間が小さいほど対流が起きにくくなります。発泡スチロールは極めて小さく区切られた空気の部屋で構成されており、 これを独立気泡体と言います。これにより対流が抑えられて断熱効果を高めています。
「放射」に対して、輻射とされる場合もありますが、電磁波の一種によって熱を伝える現象です。
太陽光などがそれにあたります。
住宅用の断熱材だと壁が放射熱を受けて遮っていますが、 箱などの場合には、色が白いことで多少なり放射熱を反射して断熱効果を高めていると言えます。
白と黒だと黒い方が熱くなりますよね。
この様に、発泡スチロールは様々な要因によって断熱性能が高くなっています。
Q.主な加工方法は熱線によるものだそうですが 、どうしてですか?
A.
安全かつ省エネルギーで加工できる方法だからです。
発泡スチロールは耐熱温度が低いという性質がありますが、これは欠点ではなく 加工性を向上させている利点と言えます。
この性質により省電力で熱したニクロム線で容易に加工ができるのです。
ニクロム線を熱するのに必要な電力は低く、100円ショップなどにある スチロールカッターだと電池1個で加工に必要な熱量がでます。
木材などでは電動カッターを使用しますが、作業における危険性・ 消費される電力・作業にかかる時間などは何倍にもなります。
※全てを熱線で加工しているわけではありません。
加工方法によって様々な利点がありますので、用途・形状・求める品質など によって最適な加工方法を選択しています。
Q.発泡スチロールってどうしてふくらむ(発泡する)の?
A.
原料ビーズに含まれている発泡剤によってふくらんでいます。
発泡スチロールの原料ビーズは、石油から精製されたスチレンモノマーを水中でかき混ぜて、
小さな粒(ビーズ)状にし、そこに発泡剤を加えて作られています。
半透明の直径0.3〜2mmほどの原料ビーズは、発泡剤「ブタン・ペンタン」に蒸気をあて加熱させることで
ふくらんでいます。
Q.硬くて軽い発泡スチロールはありますか?
A.
硬さと軽さの両立は残念ながら難しいです。
硬さを追求した場合は重くなってしまい、 軽さを追求した場合は柔らかくなってしまいます。
倍率が低いほど硬くなりますが、それは使用される原料の割合も増えるため、どうしても重くなります。
軽さの場合はその逆で、空気の割合が増えるためどうしても柔らかくなってしまいます。
発泡スチロールだけでの実現は難しいですが、 他素材との組合せや設計によっては可能な場合もあります。
まずはご相談下さい。
Q.屋外で発泡スチロールを使っても大丈夫ですか?(耐候性)
A.
発泡スチロールは紫外線や風雨などで劣化します。
短期間の使用であれば問題ありませんが、長期間のご使用だと多少問題が生じる可能性があります。
直射日光や風雨が当たらない場所であれば概ね大丈夫です。
例:土の中に埋める 配管カバーの内側に入れる など
表面にウレタンコーティングやカバーをすることで 屋外での使用も可能になります。
詳しくはご相談ください。 なお、参考データとして【耐候性試験】 【長時間50度の温度下における物性変化】 などの
試験データがあります。
Q.PSと表記されている素材は発泡スチロールですか?
A.
材質表示のPSはポリスチレン(スチロール)になります。
発泡スチロールだけでなく発泡していないスチロールでもPSと表示されています。
主な他素材だと下記の様な表示になっています。
ポリエチレン:PE
ポリプロピレン:PP
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂:ABS
Q.成型の際に、発泡スチロールと別素材(木材と発泡スチロールなど)を同時に成型できますか?
A.
対象素材・構造によっては同時成形が可能です。
主な手法としてはインサート成型があります。
型内に予め他素材を取り付けてから金型を閉じ、樹脂を注入・成型して
発泡スチロールと一体化した製品を作ることが出来ます。
※特殊な金型・成形設備が必要ですので対象素材や数量によっては対応することが難しい場合があります。
詳しくはご相談ください。
Q.発泡スチロールの浮力を教えて下さい
A.
まず浮力とは、液体内にある物体に対して重力と逆の方向に作用する力とされています。
要は「浮き上がる力」ですね。なんで浮くかは、水深によって受ける圧力の違いや重力とのつり合いなど
難しい話になりますので省略します。
単純に何kgくらい?という時には簡易的に
『体積(cm3)÷1,000-発泡スチロール重量(kg)=浮力(kg)』
という式で計算しています。
※発泡スチロール重量は以下の手順で計算します。
体積(cm3)÷倍率(倍)÷1000=発泡スチロール重量(kg)
【注意】
海水・淡水や、液体の温度などにより条件が変わります。
あくまで目安ということを前提にお願い致します。
Q.木工用ボンドは使えますか?
A.
使用することは可能です。
木や布が相手で、特別な条件がないのであれば適した接着剤だと言えます。特別な条件として耐熱・耐水などを求める場合に 別の接着剤をオススメすることもあります。詳しくはご相談下さい。
Q.似たようなサイズの箱なのに、なんで単価が違うの?
A.
第一の理由は効率の違いによるものです。
生産量が多く、出荷頻度も高い箱だと効率も良く、在庫保管費なども少ないため、 似たようなサイズでも一方が安い単価に設定されていることがあります。
第二は設計の内容による場合です。似たようなサイズであってもフタの形状や 側面の凹凸などで設計が違っている場合に、使用する原料の量や生産効率、 硬さなどが異なるため単価に違いが生じます。
「この○○円の箱より小さいのになんで単価は高いの?」といったサイズを比較しての 単価違いも同じ内容によるものです。
Q.欠けたり、割れてしまった発泡スチロールを修復したい
A.
欠けてしまった場合、面積や欠け方によりますが 穴埋め用のパテで埋めて、サンドペーパー(紙やすり)で整える。
面積が大きい場合は欠けた部分を四角に切って、 寸法にある程度合わせた発泡スチロールを接着して、 サンドペーパー(紙やすり)で整える。といった方法があります。
割れた場合は、強度を求めないのであれば接着剤で付ける。
強度が必要な場合は新しく作った方が良いです。
その他、状況に応じてご提案が可能ですが、 基本的には新しく作ることをオススメしています。
Q.発泡させていない原料は販売してくれますか?
A.
基本的には販売していません。
ごく少量(数グラム程度)であれば、ご相談に応じて対応することも可能です。
Q.箱の表面にデコボコは何ですか?
A.
金型で成型した発泡スチロールには金型から離型するための
離型ピンの跡や原料を注入するための注入口、蒸気を当てるための
スリットの跡などができます。
また、取っ手のような凹みなどは、純粋に持ち手である場合や
使用原料を削減するための設計である場合があります。
Q.割れにくい発泡スチロールを探しています
A.
そういった場合には用途に合わせて、発泡スチロールによく似た素材で
発泡ピオセランやポリエチレンなどをオススメしています。
見た目は発泡スチロールと同じ白い粒のかたまりですので混同されることも多いのですが、
割れにくい発泡素材は多数あります。
Q.機内持ち込みは可能ですか?
A.
禁止製品ではないため手荷物の範囲で持ち込みは可能です。
詳細については各航空会社Webサイトなどでご確認下さい。
Q.発泡スチロールをペットが食べてしまったのですが大丈夫でしょうか?
A.
発泡スチロールは体内で吸収されることなく、そのまま排泄されます。
これは人体に対しても同様です。
ただし、大きさや形によっては窒息や消化器官を傷つける可能性もあるため、気になる場合は病院で
検査をしてください。小動物などの場合は少量でも消化器官に詰まってしまう危険性もあります。
なお、社員が飼育しているウサギが食べてしまった時は糞に混ざって排出されたそうです。
他のケースだと、金魚などの水生生物を越冬のため一時的に発泡スチロール容器に入れていた際に、
浮かんでいた粒を飲み込んだ事例があるようです。
大抵の場合は異物(食べられないと分かると)を吐き出すのですが、完全に飲み込んでしまうと消化・吸収が
できないため、体内に残ることになります。
含まれておりません。
体質によってはプラスチックアレルギーなどの影響が考えられますが、極稀なケースであると思います。
Q.板に穴加工した物をお願いしたい
A.
下記内容をお知らせ下さい。
1)板の寸法
2)穴の位置と直径(可能な限り図面をご用意願います。)
3)数量
4)希望する硬さ(硬め・普通・柔らかいなど)
5)その他希望する内容
Q.規格(既成)の容器で希望するサイズの物を探して欲しい
A.
下記内容をお知らせ下さい。
1)希望する内寸(または内容物の寸法・数量)
2)希望する外寸(または宅配サイズ)
3)数量
4)蓋の有無
5)ヒモの有無
6)穴の有無
7)その他希望する内容
Q.特殊形状加工品の問い合せ必要事項は?
A.
下記内容をお知らせ下さい。
1)図面
2)寸法(図面明記の場合はおおまかな外寸をお願いします)
3)数量
4)使用用途
5)希望する硬さ(硬め・普通・柔らかいなど)
6)その他希望する内容(塗装・コーティングなど)
Q.特注(オーダーメイド)容器の問い合せの必要事項は?
A.
下記内容をお知らせ下さい。
1)形状が特殊な場合は図面をご用意下さい。
2)外寸
3)内寸
4)数量
5)内容物(物や重量・形状など)
6)希望する硬さ(硬め・普通・柔らかいなど)
7)蓋の有無
8)その他希望する内容
Q.簡易カット加工品のお問合せ必要事項は?
A.
下記内容をお知らせ下さい。
1)形状(四角・三角・円柱・楕円柱など)
2)寸法
3)数量
4)希望する硬さ(硬め・普通・柔らかいなど)
Q.発泡スチロール自体が黒色になった物ってありますか?
A.
黒色の発泡スチロール原料があります。
ただ、成分にカーボンが含まれているため食品や生物に
影響を与える可能性があります。
そのため、当社では容器としては生産していません。
加工用ブロックとしての生産のみとなります。
Q.見た目で何の発泡素材か分かりますか? 素人でも判別できますか?
A.
確実な判別はできません。
見た目だけで何の発泡素材かを見分けるのは極めて難しく、触ったり、匂いや重量などを基に
判別を行うことになります。
プロでも画像(写真)だけでは判別できません。
発泡素材にもスチロール(ポリスチレン)をはじめ ポリエチレンやポリプロピレンといった種類があり
素人の方だと触ったりしても判別は難しいと思います。
Q.シュガークラフトを作る芯材に使いたい
A.
硬さ「A(60倍以上)」が良いかと思います。
円柱や円すい状に加工した発泡スチロールをダミーケーキや装飾の練習台としてご利用いただいています。
写真は実際に製作されたダミーケーキです。
※あくまでも参考内容です。詳しくはお問い合わせください。
Q.物を刺す場合の硬さは何がいい?
A.
刺す物のストロークや重さをお知らせください。
状況にもよりますが、下記に例を掲載しております。
1) 串を指してアート作品を作る⇒硬さA(60倍以上)
2) チュッパチャップスを刺す⇒硬さQ(50倍相当)
3) 画鋲(がびょう)を刺す⇒硬さS(30倍相当)
※あくまでも参考内容です。詳しくはお問い合わせください。
Q.造形物を作りたい
A.
Q(50倍相当)の物をオススメしています。
カッターやのこぎりなどで加工する場合に、A(60倍以上)でも
加工が可能ですが、やわらかすぎて細かい加工が行えませんので、
Q(50倍相当)の物をオススメしています。
※あくまでも参考内容です。詳しくはお問い合わせください。
Q.ファブリックパネルの芯材に使いたい
A.
硬さ「Q(50倍相当)」が良いかと思います。
これまでの実績だと「Q(50倍相当)」や「S(30倍相当)」の硬さの物が よく利用されております。
※あくまでも参考内容です。詳しくはお問い合わせください。
Q.表面の違いはどうして発生する?
A.
様々な要因によって違いができます。
まず、金型で成形された箱や緩衝材などの表面は、
密度や原料の違い、生産時の加熱条件、コーティング剤の配合、
金型表面の状態などの技術的な面や設定条件などによって
同じ金型成形された物においても差が生じてきます。
熱線や刃物などで加工された表面は、発泡スチロールの内部には
金型成形された際に形成される外観表面のスキン層がないため
俗に言うツルツルした表面とは大きく異なります。
また、見た目の粒子の大きさについては、密度や成形技術の差、
加工方法によって大きく変わってきます。
Q.発泡スチロールっていつからあるの?
A.
1950年、ドイツのBASF社のDr.Stastny(スタストニー)とDr.Gaeth(ゲート) によって発明されました
(ドイツ特許 No.845,264)。
1954年には日本へ輸入が始まって、1962年頃より国内で 生産されるようになりました。
Q.発泡スチロールの重さ(重量)はどれくらいですか?
A.
サイズ・倍率によって重さは変わります。
お電話でもメールでも大丈夫ですので、大きさ・硬さをご連絡ください。
すぐに計算いたします。
なお、計算式につきましては企業秘密です。
申し訳ございません。
Q.発泡スチロールにシールなどを貼りたいのですが 、ちゃんと貼れますか?
A.
表面処理を行わないと難しいです。
加工した発泡スチロールの表面はデコボコとした感じに なっていますので、なにもせずに
シールやテープなどを貼っても 簡単に剥がれてしまいます。
表面を研磨したり、下地処理剤を塗布するなどする必要があります。
または強粘着性の物を使用するか、接着剤などと合せて貼り付けるといった方法もあります。
Q.発泡スチロールの塗装には、どの様な塗料を使えば良いですか?
A.
発泡スチロールは油性だと溶けますので、基本的に水性塗料をご使用ください。
ホームセンターさんなどで塗料を購入される場合は、使用用途の欄に”発泡スチロール”と記載されている物もございますので、まずはご参照ください。
使用用途に発泡スチロールと記載されいる物が お近くのお店にない場合は、水性塗料であれば ほとんどの場合で問題なく使用可能です。
どうしても不安だということでしたら、 当社でも塗料の販売は可能ですので、 発泡スチロールご購入の際に合わせてご相談いただければと思います。
なお、当社では水性ターナーネオカラー塗料を基本的に使用しています。
基本でツヤ無し26色があり、金・銀などの特殊な色やツヤ有りの物もあります。
塗り方としてはローラーや刷毛、エアスプレーガン(エアブラシ)で吹付けするなどしています。
※エアスプレーガン(エアブラシ)は専用の道具が必要です。
Q.発泡スチロールの耐熱温度はどれくらいですか?
A.
通常70-80度程度とされています。
ただし、条件によってはその限りではありません。
製品の倍率や成形品か加工品かによっても異なります。
その他、製品が製造されてから年数が経過している場合に経年劣化によって耐熱性が
下がっていることもあります。
また、低温でも長い期間や常に熱が加わる状況ですと70-80度までになっていなくても
変形などが起きる場合があります。
上記温度はあくまでも参考までとしてください。
Q.発泡スチロールはどれくらいまで薄く出来ますか?
A.
1mm程度にカットすることも可能です。
大きな板状(メーター・3×6など)ですと10mm程度ですが、 ロットがまとまれば
特殊なカット機で1mm前後までスライス加工するこも可能です。
※但し、カット可能なサイズが限られます。
別途ご相談ください。
なお、厚み10mm以下の大きな板が必要な場合は、 スチレンボードという規格品もございます。
Q.発泡スチロールを溶かす方法は?
A.
まずは、発泡スチロールが溶ける理由について解説します。
発泡スチロールの原料はスチレンという合成樹脂になります。
このスチレンの分子構造が、リモネンやガソリンなどの油と似ているため、融合して液体(溶ける)に
なってしまいます。
具体的にどういった薬品で溶けるのかについては、
パイナル通信66号に表が載っておりますので、
一度ご確認ください。
なお、現在のところ当社での販売はございませんが、市販で発泡スチロールを溶かすため専用に開発された
薬品も販売されています。

Q.かたまりの一番大きいサイズは?
A.
最大で2000×1000×500mmになります。
他に1800×900×400mmの加工用ブロックもございます。
オーダーメイドのカット加工品や特殊加工品は、このブロックから切り出して製作しています。
Q.容器・球のサンプルはいただけますか?
A.
容器・球型の商品は有償サンプルとなります。
誠に申し訳ございません。
容器・球体などのサンプルは有償となります。
容器は1箱から、球は小ロットから対応させていただいており、
1個だけだからということでも、公平を期すため有償でのみ
ご提供させていただきます。ご了承お願いいたします。
Q.基本の寸法(サイズ)ってありますか?
A.
金型で成型している既製の商品がございます。
加工用ブロック・容器・緩衝材など様々な商品を既製で生産しております。
オーダーメイドだけでなく、そういった規格品も取り扱っております。
Q.宅配サイズ別の容器って何?
A.
宅配サイズとはタテ+ヨコ+高さ(cm)の合計で ほとんどの宅配業者はこのサイズによって配送料を決めています。 当社でも宅配サイズ別の寸法表を準備しております。
Q.発泡スチロールにはどんな硬さ(倍率)がありますか?
A.
発泡スチロールは、幅広い硬さの成形品を作ることが出来ます。
発泡スチロール成形品(以下EPS成形品と呼ぶ)は、ほしい機能・特性によって、必要な硬さを出すことが出来ます。
発泡スチロールの硬さを表現するのに、一般的に倍率またはかさ密度を用います。
■硬さはどうやって表す? ⇒ 倍率、かさ密度で表します!
倍率(発泡倍率、倍数とも呼ぶ)とは単位体積あたりの重量のことであり、単位として(リットル/kg)または
単純に(?倍)を使います。
例えば、30リットル体積の成形品の重量が500gであれば、その成形品の倍率は60倍ということになります。
かさ密度の単位は(g/リットル)であり、倍率とかさ密度は逆数関係になります。
■倍率はどうやって決まる?
発泡スチロール成形品は概略、下記の工程を経て生産されます。
1.予備発泡(原料ビーズを所定の倍率に発泡させます)
↓
2.熟成(出来た予備発泡粒が成形に使えるようになるまで一定時間貯蔵します)
↓
3.金型成形(予備発泡粒を金型に投入して所定の形に成形します。)
予備発泡工程で成形品の倍率は決まります。
30倍の成形品がほしかったら、予備発泡で原料ビーズを30倍に、50倍がほしかったら50倍に発泡させます。
すなわち予備発泡の条件で硬さが決まります。
■倍率と硬さの関係は?
倍率は一般的に高いほど、成形品の感触は柔らかく、倍率が低いほど成形品の感触は硬く感じます。
弊社では5倍から90倍程度の発泡倍率を扱うことが出来ます。
■60倍ってどれくらいの硬さなの?
魚箱、保冷箱など一般的な容器であれば、50倍から60倍でしょう。
触った感じは柔らかいですが、スポンジのようにふわふわでもなく、しっかりしている感触があると思います。
指で押すと少し跡がつきますが、スポンジに比べて適度な硬さがあります。
ホームセンターに売っている板状の発泡スチロールは、おおむね60倍以上の発泡倍率です。
弊社では発泡スチロールのかたまり(ブロックと呼びます)の種類を、倍率によって下記のように分類しています。
(但し倍率は目安であり、ブロックの部位によって若干のばらつきがありますのでご了承ください。)
A:発泡倍率60倍以上のブロック
Q:発泡倍率50倍程度のブロック
S:発泡倍率30倍程度のブロック
■どの倍率を使うかはどうやって決めるの?
大まかに言って、下図のような感じです。用途によって適正な倍率がありますので、それをお勧めしています。
ですので、お問い合わせの時には用途もご連絡いただけると私どもも適切なご提案が出来るかと思います。
あくまでも下図は目安ですので、特殊な用途、または特別にこの性能、強度がほしいという場合はご相談ください。
やはり用途をご連絡いただくと私どもも考えやすくなります。
また原料の特性によっても、別の倍率を使った方が良い場合もあります。用途や欲しい性能をご連絡ください。
Q.配達料金はいくら位ですか?
A.
地域や、個数によって異なります。お気軽にお問合せ下さい。
提携の配達業者による配送、自社便による配送などで異なります。
Q.発注する前にサンプルは送ってくれるの?
Q.倍率によって、硬さはどのくらい違うの?
A.
用途をお教え下さい。それに合った倍率をご提案いたします。
ご自分の手で確かめたい方は、無料サンプルをお送りいたします。お気軽にお申し付け下さい。
Q.発泡スチロールを1mmの厚さに加工できますか?
A.
出来ないことはないですが、非常に厳しいです。
当社ではニクロム線を使用して熱で溶かしながらカットしますので、
1mmとなるとほとんど溶けてしまい、何回かに一回良品が出来るかどうかという状況です。
サンプル程度の製品なら何とかなると思いますが、量産となると難しいと思われます。
カットする場合は、厚さは最低5mmは必要です。 弊社では量産対応は10mmから承っております。
また寸法精度も±1mmはみてもらっています。
尚、上記はニクロムカット加工の場合であり、金型成形加工の場合は 少し違います。
回答者:上嶋秀昭(開発担当主任)
Q.発泡スチロールの防音効果について
A.
【質問内容】
●発泡スチロールに防音効果はありますか?
●お値段はどのくらいですか?
========================================================
弊社 上田昌範がご回答いたします!
【回答】
●防音効果はありますか?
⇒どちらかというとあまりない、と言えます。 防音効果は「遮音」と「吸音」性能によって決まります。
「遮音」は音を遮断すること。音を遮断する性能は、一般的に遮音物の密度が高いほど、遮音性能が高くなります。
一般的な発泡スチロールの密度は0.025g/cm3程度であり、 密度は非常に低いです。 よって遮音性能は比較的小さいと言えます。
「吸音」は音を吸収することです。サイレンサーの仕組みを知ってもらうと吸音の仕組みが分かります。 小さい穴(孔)を通るときに音が小さくなるわけですね。 吸音壁の表面を見てみると、小さな穴がたくさん開いています。
例えばカーテンのある部屋の方が、ない部屋より静かに感じるのはカーテンに小さい孔が開いていて、窓ガラスに比べて吸音性能があるからですね。
発泡スチロールの場合は、表面に音が通るような孔が開いていませんので、一般的に吸音性能は低い、ということになります。
●お値段はどのくらいですか?
⇒そうですね。お値段については形状によって変わるので、 その都度、御見積をさせていただきます。
どうぞお問い合わせください。
Q.廃棄する時はどうすればいいですか?
A.
各地域指定の廃棄方法とは他の方法として、 使用済み発泡スチロールはエプシー・プラザへ
お持ち込みいただけます。
【申し込み方法】
1.発泡スチロール再資源化協会にお申し込みください。
2.社名、所在地、発生量などをご記入いただく用紙を送付いたしますので、必要事項をご記入の上、
協会にご提出ください。
3.調査票に基づき、お近くの中間処理業の許可を得たエプシー・プラザをご紹介いたします。
【持ち込み方法】
1.ご利用いただくエプシー・プラザから、協会指定のポリ袋かOPSテープをご購入ください。
2.ご使用済みの発泡スチロールを協会指定のポリ袋、またはOPSテープを使用して、
エプシー・プラザまでお持ち込みください。
【持ち込み対象物】
●引取対象物
資源原料となる「発泡スチロール成形物」のみとします。
●発泡スチロール成形物のうち、次に示すものは除外してください。
1.塗装した発泡スチロール
2.段ボールなどポリスチレン以外の素材が接着されたもの
3.粒状の発泡スチロール
4.接着剤が付着した発泡スチロール
5.インサート物が装着されたままの発泡スチロール
6.泥、油などで汚れたもの
7.臭気物が付着したもの(臭いもの)
※着色品については、容器と梱包材に使用されたものに限り対象とします。
※PSP、PS・PE共重合体、PP発泡体、PE発泡体、ポリウレタン発泡体などは引取対象外とします。
※上記以外のケースについては個別に協議させて頂きます。
●ポリ袋ご利用時の留意事項
1.発泡スチロールは適度に砕いて入れてください。
2.雨水が入らないように、口は完全に閉めてください。
※詳しくは発泡スチロール再資源化協会(ジェプスラ)のHPをご参照ください。
Q.大量に注文すれば安くなりますか?
A.
出来るだけご要望にお応えいたします。
Q.価格はどれくらいでできますか?
A.
製品の大きさ、加工方法によっても異なります。
無料でお見積りを致します。
Q.この形に作れますか?
環境について
Q.発泡スチロールのリサイクル率を教えて下さい
A.
発泡スチロールは生鮮食品の容器、電化製品の梱包材、建築・土木用など
様々な用途で利用されています。
そんな発泡スチロールのリサイクル率は2018年実績で90.8%となっております。
1991年に発泡スチロールのリサイクル率向上のため、
発泡スチロール再資源化協会が立ち上げられました。
全国の発泡スチロールメーカーが協力して、年々リサイクル率が向上してきています。
※発泡スチロール協会のサイトより引用
Q.PSと表記されている素材は発泡スチロールですか?
A.
材質表示のPSはポリスチレン(スチロール)になります。
発泡スチロールだけでなく発泡していないスチロールでもPSと表示されています。
主な他素材だと下記の様な表示になっています。
ポリエチレン:PE
ポリプロピレン:PP
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂:ABS
Q.インゴットって何になるの?
A.
再生発泡スチロールや文具などのプラスチック製品などにします。
発泡スチロールをインゴットにして再び発泡スチロールを作ったり(EPS to EPS)、
文具などの細かいプラスチック商品の材料になっています。
インゴットは主に中国へと輸出されて再生されているのが現状です。
Q.発泡スチロールは環境ホルモンを発生させることがありますか?
A.
発生させることはありません。
環境ホルモンとは「内分泌攪乱物質」の通称です。 つまり、内分泌撹乱作用がある化学物質のことを指します。
そのため発生させるというよりは、 作用があると疑われる 化学物質が成分に含まれているかどうかです。
1998年に発泡スチロールの主原料であるポリスチレンに含まれる 「スチレンダイマーとスチレントリマー」が
環境庁(現環境省)により 疑いのある化学物質としてリストに上げられ、風評被害が広まり、 環境ホルモンを
発生させると思われてしまったという歴史があります。
しかし関連各所での調査によって冤罪だと分かり、 2000年11月になってリストから削除されました。
Q.どんなリサイクル方法があるの?
A.
リサイクル方法としては、
【マテリアルリサイクル】【ケミカルリサイクル】【サーマルリサイクル】
の三種類があります。
リサイクルについて詳しく見る
JEPSRA(発泡スチロール再資源化協会)が掲げる2010年までのリサイクル目標はトータル75%と設定し、松原産業もJEPSRAの一員としてリサイクルの推進に努めています。
Q.発泡スチロールってリサイクル出来るの?
A.
出来ます!
発泡スチロールは分別しやすく、熱や溶剤により簡単に減容できるので、マテリアルリサイクルに向いています。
汚れたもの、分別されないものなど、マテリアルリサイクルに適さない発泡スチロールも、発電付焼却などサーマルリサイクルによって有効に活用されています。
サーマルリサイクル(28.9%)と、マテリアルリサイクル(45.0%)を合わせると使用済み発泡スチロールの73.9%が有効に利用されています。
Q.発泡スチロールを燃やすとダイオキシンが出るの?
A.
発泡スチロールは炭素、水素から成るので、単独で燃やせば理論的にダイオキシンは発生しません。
先に述べたように完全燃焼の場合、炭酸ガス(CO2)と水(H20)になります。
JEPSRA(発泡スチロール再資源化協会)が外部研究機関に委託して行った発泡スチロール燃焼実験でも、
ダイオキシンは検出されませんでした。
Q.発泡スチロールを作るのにフロンが使われている?
A.
発泡スチロールはノンフロン・ノンアルデヒドです。
今も昔もこれからも、地球が、未来が求めているのは 環境にやさしい素材です。
これが発泡スチロール(EPS)なのです。